2011年1月21日、神田駿河台の総評会館において、第9回モバイルSEO倶楽部定期セミナーが開催されました。
今回の講演は、公認会計士として著名な、小谷野公認会計士事務所代表の小谷野幹雄氏に「アフィリエイターの税金対策」についてお話しいただきました。
確定申告が間近なこともあり、参加者の方々は皆さんどなたも真剣にお話を聞かれていました。
まずアフィリエイターにとっての税金とは？という大きな範囲でのご説明をいただきました。
参加者の方々は確定申告されている方が多い様子で、場面場面で頷いておられました。
副業でアフィリエイトを行なっている場合、経費を引いて所得が20万円を超えない場合、確定申告は必要ないそうです。
皆さんが一番知りたいと思われている、青色申告や法人化のお話もありました。
青色申告することによって、青色申告特別控除や青色専従者給与などが認められ、また減価償却費も白色では10万円しか認められないが青色では30万円認められるなど、税制上の優遇措置があります。
また事業所得にするとマイナス分を他の所得から引くことができますが、雑所得の場合はマイナス分は切り捨てになってしまうので、租税回避効果としても青色申告が有利ということでした。
法人化については、商法の改正によって簡単に法人化できるようになったので、所得が上がってきたら法人化を考えた方がいいでしょう。
法人化すると税金は安くなるので、所得が400万円を超えたら法人化を検討し、800万円超えたらもう法人化するべきだそうです。
節税・租税回避・脱税の違いもご説明くださいましたので、参加者の方々はしっかり確定申告されることと思います。
誰もが恐れる税務調査についてもお話しいただきました。
法人に税務調査が入った時にその支払先として個人のアフィリエイター名が出て、そこから個人もちゃんと申告しているかを調査されるそうなので、ちゃんと確定申告をしてください、ということでした。
休憩をはさんで高嶋の講義です。
今回は第1部で経費のお話が出ましたので、その経費にもなり、アフィリエイト報酬の維持にも大切な「外注化」についてお話しさせていただきました。
年間所得が1800万円を超えると、所得税と住民税とでなんと53％もの税金がかかるそうです。
900万円以下なら住民税を入れても33％なので、900万円を外注化に使うことによって、自分の時間を確保することができます。
どのくらい報酬が上がったら外注化を考えるか、外注さんをどのように見つけるか、外注化のためのマニュアル作成法など、具体的な事例をあげてお話が進みます。
最近よく「外注化するにはどうしたらいいですか？」という相談を受けますが、まだ全く稼いでない人からも来るので、まずは自分で稼げるようにならないと、外注さんに説明もできません。
まずは月10万稼げるまでは、自分で頑張りましょうという話に、会場からは多少苦笑いも見られました。
また外注は受ける方にも数稽古ができてお金になるというメリットがあるので、報酬が少ないうちはどんどん外注仕事を受けましょう！という話題には、「外注を受けたい」という声も聞かれました。
稼げるようになったら、報酬の40％は外注などステップアップするための費用にしていかないと、報酬は大きく増やすことは難しいので、ぜひ外注化を取り入れて、節税と報酬のアップを図っていただきたいと思います。
セミナー終了後には、会場近くの「うまいもん酒場 えこひいき 神田淡路町店」で懇親会が開かれました。
セミナーの時は難しい税金のお話だったので緊張されていた皆さんも、懇親会ではサイトに関するお話以外にも、税金についても談笑されていました。
講師の小谷野先生や事務所の方々もご参加くださり、こちらでもいろいろ貴重なお話をしていただきました。
参加者の皆さまにとって有意義なセミナーとなったようです。
これからも皆様に喜んでいただけるセミナーを開催したいと思います。
今回ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
このセミナーの様子はDVD、またはダウンロードでご覧いただけます。
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